2015 SPANNKOSMO『シンプルな宙(そら)』

赤い尾を引いて
星が死んでゆく
幾千の光放ち
静かに消えてゆく


3/28 sat 大阪LIVE BAR MOERADO
SPANNKOSMO 『シンプルな宙 prelude』

open 19:00 / start 19:30
charge 前売¥2500 / 当日 ¥3000 いずれもドリンク別

出演
スパン子 vocal, piano, accordion
熊坂義人 contrabass
輿石バッキー智弘 altsax
haruko trombone
熊谷太輔 drums
池端美紀 dance

美術 白藤垂人
衣装 園原弘美
PA idehof

予約受付
●モエラド メール受付:http://www.moerado.com/postmail/postmail.html
      電話受付:06-6315-4870

●スパン子 spannkosmo@folkevise.net

 

■MOERADO
大阪市北区西天満4-9-12 リーガル西天満ビルB1F
06-6315-4870

http://www.moerado.com/

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3/17 tue 高円寺ムーンストンプ

2015 SPANNKOSMO『シンプルな宙 prelude de prelude』

open 19:00 / start 19:30
charge ¥2500

出演
スパン子 vocal, piano, accordion
熊坂義人 contrabass
輿石バッキー智弘 altsax&
haruko trombone
熊谷太輔 drums

■ムーンストンプ
杉並区高円寺北2-22-6
キャニオンプラザ大須賀 B103
TEL: 03-3310-6996
http://www.bighitcompany.com/moonstomp/index.htm

about spannko

SPANNKOSMO『私の場所』の最終章 東京のこと
もう春の息吹ぷんぷんでもギリギリまだ冬を名残る寒い時期だった。
SPANNKOSMO 東京が終わったらあっという間に眠っていた春が土の中から木の中から、待ってましたと言わんばかりに目覚めているのを感じる。まだ雪は降るけど、今までと違う私が東京でよく体験していたすぐに溶ける雪で、朝は寒くても昼間の太陽で雪がどんどん溶けていく。土が見えるところも出て来たり、それに何より日が長い。17時半になってもまだ外が明るい。日に日にいろいろなものが目覚めている。細胞も動き出して、肌も荒れる、アレルギーも出る。冬に過ごした形が春の強いエネルギーで押し出される。

2月は本当に錯雑とした時期で、SPANNKOSMO出演者、スタッフ、私の家の事情、夏の木崎湖畔で関わった人にも、いろんなことが渦巻いた。まるでこの激しい気象のように、太陽の活動と共に、つまり終わってみて思うのは地球の裏側の人がどんな風にすごしていたか実際は知らないけど、きっと地球全体がそういう時だったのではないか。事象が起きて事柄をはっきりさせなければならない時。そこで直面する自分に向き合わざるを得ないとき。向き合うのもしんどいが、向き合わないのもしんどい。私は多くのそれら全部をSPANNKOSMOという小宇宙に投げ込んで、洗濯機みたいにぐるぐる回して、無数の星に変えて、宇宙に返すという役割があったのかもしれん、と思うと、このしんどさも納得がいく。そうだ、園原が結局全員の衣装をつくったのもそういうことだ。

たまにはライブレポートしてみようかな。

会場は園原弘美と石原くんの手で、白樺の木が立ち並び、キムGの照明が木々を大きな影に落として、どこか北の国の森の中のようになった。開場、森に入ってくる人々。

アタマに流したトイピアノの曲『オオミズアオ』は海の記憶。
Ryoojingさんの雪の結晶のアニメーションが、次々と放出される珊瑚の産卵のようだった。

音の切れた先に、管楽器の和音が拍とか小節とかでなく、呼吸で重なっていく。
私は園原が染めた藍の服を来て、地球を代表して「金環」から歌いはじめた。
今回やりたいなあと漠然と思っていた「上も下もない空間」が生まれた。歌うというのは時に爽快だったりもするが、大抵切ないものだ。すべての存在は切なく尊い。

金環から「呼んでる」、まるで子宮の中でたゆたっていた赤子が地上に出る時のように呼ばれて、ライブがスタートする。HONZIが死んだときにできた太陽を探すうた、「ひまわり」を久々に日比谷カタン、熊坂義人で。懐かしいが久々にあわせた今、夫々が進んだ分変化していて、当たり前にそうなる感じが嬉しい。そのまま「真平御免」。今回はイガキ、はたの、熊坂の弦3人とほうすけ3で演奏。繰返し繰返し、同じことを繰返してはちょっとずつどんどん狂っていっていく社会のさまを描いたこの曲は、とりわけするどく気狂いだったように思う。そしてこの世の最後、もしくは今生の最後にうたいたい『ワレタ空』。右往左往する社会、理を持って起きる自然現象、全部光の方へ向かっている。

安宅浩司のギターとスパン子のうたふたりで「透明の向こう」。揺さぶられるラインナップから一変してじんわりと落ち着き、会場もふっと暖まって拍手が沸いた。

シーンは木崎湖へ。冬の静寂、死の世界へ。「熊追いのうた」ではユッキィの木崎湖畔で撮った雪の結晶の写真が流れる。微かな音、静寂の音。そしてジョイフルが「in the break mid winter」。まるで冬の森の精霊のようだった。重なる和音も全然整ってない、でも呼吸のリズムがあって、自然の旋律だ。ジョイフルはいい。明るく、屈託なく、ハーモニーとかではなく、大町からはるばるやって来たからこそ歌える、冬のイメージを歌ってくれた。
一息ついて、熊坂義人の物販紹介。相変わらず紹介しているようで切り捨てていく焦りまじりのトーク。頼もしい。

私は衣装を変えた。第一回SPANNKOSMOのときに園原に作ってもらったスカートを今回ワンピースに仕立て直してもらったものだ。虹色に染まっている。美しいな。ほうすけの幼稚園の先生にもらったキジの羽を背中にぶっさして、再び舞台へ。

そのまま木崎湖の伝説「鳥の女」シリーズ。大阪で曲間に宮田あずみの語りが入ったのがとてもよかったので、東京では尾引浩志に語りをお願いした。イギルなどを使って語るかなあと思ったのだが、カルグラというホーメイの発声法で、「声」のみだった。そして語りのときに映し出されるRyoojingのイラスト。これが実に緊張感を持って鳥女シリーズの3曲をひとつに結びつけた気がする。梅ちゃんのハープが入って、ぐっと女性度が強くなった鳥女シリーズだけど、それを成り立たせるにはやはり強い男の力がいるのだなと実感。
「湖面の鳥女」で扉を開いたら、あとは突っ走るだけだ。

世を憂うのならまず自分を変えろ!「switch」。膨らんで膨らんで、触れられない、懐かしい人の香り、破裂するのを待つばかり「膨張曲線」。イガキのアレンジが危なくてずっとばからしく、ずっと格好よく、いよいよスリリングになる。すべての人へのラブソング「北の国の友達へ」。Ryoojingの雪の結晶のアニメーションが今度は木に花が咲くようだった。

そして「私の場所」。はたのちゃんにアレンジしてもらって、とてもアカデミックでドラマティックになった。長野に引っ越すときに、これまで住んでいてたいして思い入れもないと思っていた東京や浦和が無性に愛しく感じて、泣きながら作った曲だ。「私の場所」はいつでもどこにいても、「ここ」にある。いろんなことがあるけれど、結局「ここ」に立つことだ。道徳や価値観、周囲との関係、いろいろあって悩ましいかもしれないが、誰にでも、その人の「ここ」はある。それが「私の場所」だ。

みんなを紹介してステージ裏に戻ると21時5分前。一曲できる。アンコールは「屋根裏事情」。全員で賑やかに、今日のSPANNKOSMOで作られたものなど解散!

22時までに完全撤収という脅威のスケジュールだったが、おかげさまであっという間に何もなかったかのようにがらんどうの小ホールに戻った。きっと私の人生も終わってみたらこんな感じなんだろうな。


「私の場所」は最終章を迎えた。それは晴れやかに。


natunatunaが描いて来てくれた絵。『私の場所・冬』


木を設置していく石原くん。




リハーサル風景。









PA宅も演奏者と並ぶ


照明キムGと最終打ち合わせ






BAR オッス!に映る影






開場






開演
藍 = あい は地球の色






呼んでる












透明の向こう




joyful!





















熊坂義人の物販紹介コーナー


衣装を変えて


鳥女シリーズ
























SPANNKOSMOホーンズ















打ち上げ!


SPANNKOSMO 『私の場所・冬』 武蔵小金井 小金井市民交流センター小ホール
SE オオミズアオ
1. 金環
2. 呼んでる
3. ひまわり
4. 真平御免
5. ワレタ空
6. 透明の向こう
7. 熊追いのうた
8. In the break midwinter
熊坂義人の物販紹介
9. 白梟と娘
語り
10. 鳥の女もうひとつのはなし
語り
11. 湖面の鳥女
12. switch
13. 膨張曲線
14. 北の国の友達へ
15. 私の場所

enc 屋根裏事情




どうもありがとうございました!






 
2014 SPANNKOSMO『私の場所・冬』 comments(0) trackbacks(0)
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